2017年8月18日 午前6時29分 我が家の大切な大切なマリンが旅立ちました。
今までマリンを可愛がって下さったみなさま、マリンと一緒に遊んでくれたワンコの
みんな、闘病中勇気づけていただきました皆さま、お見舞いに来てくださったみなさま、
新たな旅立ちの式に参列いただきましたみなさま、本当にありがとうございました。
そしてマリンを生んでくれたクー様とかれんのお家のクーパパ&クーママ、
マリンを見つけてきてくれたG津夫妻に、感謝申し上げます。

マリンがうちの子になる前から、先住犬のミニチュアダックス、ブルーがいました。
そろそろ大型犬を迎えたいと思っていたのですが、黒くてコートがふさふさしている
ゴールデンレトリバーみたいなワンコはいないのかな?なんて妄想してましたが、
たまたま出かけていた三田のアウトレットで黒いレトリバーを連れていた方に出会い、
妄想が現実となりました。
思わず声をかけ、初めてフラットコーテッドレトリバーの存在を知りました。
とてもフレンドリーで可愛くって綺麗、即魅了され、すぐにペットショップを探し回り
ましたが、個体数が少なかったせいもあり、なかなか出会うことがはりませんでした
ので、ワンコに詳しい友人にお願いして探してもらうこと6ヶ月「見つかりました!」
との一報を受け、岐阜県の「かれんのお家」というブリーダーさんを教えてもらいました。
家内には内緒で予約の電話をいれ、その2日後だったかな? ブリーダーさんのHPに
「ご予約ありがとうございます 大阪府八木様」と我が家に来るおはぎちゃんをUPされ、
ワクワクしながら見ていた後ろから、「どういうこと?」と問い詰められました(汗)
「とりあえず予約だけやし、気に入らなければキャンセル可能」と説得しつつ、
2008年8月9日にG津夫妻とともに岐阜県のかれんのお家へ向かいました。
もちろんキャンセルする気はまったく無く、予定どおりア○クルのA4コピー用紙
5000枚入りの箱に入って我が家にやってきたのは記憶に新しいところです。

残念なことに、MDとFCRとの愉しかった共同生活は1年だけで、ブルーは
12才で旅立ちました。
あまりに突然のお別れを受け入れることが出来なかった私たちの心を癒して
くれたのがマリンでした。
彼女がいるから、彼女が楽しめるフィールドへ飛び出そうと、気持ちを切り替える
ことができ、それから以降、どんどん彼女に魅せられフラットの輪が広がりました。

特に仲良し4犬組(ばちゅ、マリン、アーシャ、ジョジョ)みんな居なくなってしまい
ましたが、久しぶりにお空で「ばちゅマリアージョ」再結成できたよね!
君たちのおかげで今日まで本当に充実した年月を過ごすことができました。

7月13日、親父から職場に連絡がはいり、マリンの様子がおかしいとのこと、
慌てて帰宅、目に力が無く、意識が少し朦朧としていた様子を確認しましたが、
時間の経過とともに、本来の元気さを取り戻し、何事も無かったかのようにごはんを
平らげてくれ安堵しました。
それから1週間後、今度は私たちの目の前で痙攣発作を起こし、足をばたつかせ、
口を大きく開くも呼吸が出来ず、苦しそうな表情を見ることとなり、慌てて、かかりつけの
病院へ担ぎ込み血液検査を受けました。
特に悪い数値も無く、その日は転換発作を止める座薬をもらい帰宅しましたが、再度
発作に見舞われたこともあり、翌日病院に行き、今後の対策と治療方針について
相談することになりました。
「頭の中で何かが起こっている」ということで、調べて対策を講じるためには、MRI
検査を受ける必要がありますが、全身麻酔を行う必要があり、今の状況では全麻
することで生命の危険に直面するリスクもあるとの事、また頭を開ける事のリスクに
ついても説明を受けました。
さてどうするか? 判断に迷いましたが、何度も病気と戦い、辛い思いをしてきた彼女に
これ以上辛い思いをさせたくないと考え、その日は痙攣止めの投薬のみの対処を
選択しました。
しかし、投薬量のコントロールが非常に難しく、その後、何度も痙攣発作を起こし、
私たちの方針が間違っていたと思い、7月31日治療方針について相談、翌朝MRI
検査の予約を入れてもらう事にしましたが、8月1日午前6時大きないびきをかいて
気持ちよく寝ている彼女を起こすことをせず、出勤の準備をし、もうそろそろ
起こさなあかんとまだでっかいいびきをかいて寝ていた彼女を起こしましたが目を
覚ますことは無く、昏睡状態に陥ってました。
慌てて病院に連れて行くも、処置として脳内の圧力を下げる薬とステロイドを投与、
意識が戻ることはなく、そう遠くない日彼女との別れがくることを強く意識しました。
病魔に襲われる前にSUPをネットで購入。 届いたけれど時既に遅く、もう一緒に
乗せてあげることが出来ない・・・大きな悲しみに心を支配された瞬間でした。
これ以上彼女を苦しめることはしたくないとリンゲルのみの点滴を希望しましたが、
医療の最終局面では、セオリーとしてステロイドを投与することになってますので、
あと2日間投与させてください。稀の稀に戻ってくる事もあるので・・・ということでした。
マリンは本当に強い子でした。
お別れする日が近いと感じ、眠り姫となったの彼女の元へワン友が近隣遠方より
多数駆けつけてくださりました。
その間も軽い発作を幾度と無くおこしながらも、まる2日間、眠り姫だった彼女でしたが、
ワン友のちゃいろちゃんが「お口が渇いているからお水をあげて・・・」
正直昏睡状態にあるマリンに水を与えるという考えは無かったのですが、お水を与えると
「ペロペロ??」
無意識でも水を飲むことがあるのかな? もう一度あげると再び「ペロペロ!!」
もしかして??彼女が大好きなハーゲンダッツを鼻の前に持っていくと、またまた
「ペロペロ♪♪」 意識が戻っていると確信し、横たわっている体に手を添えてあげた時、
自ら体を起こしてくれました。
眠り姫が「稀の稀に」目覚めた瞬間です。
翌朝、介護に備え紙オムツを買いに出かけたところ、娘より連絡があり一瞬不安な気持ちに
なりましたが、その不安な気持ちはすぐに消し飛びました!
「マリンが立って歩いている! ふらふらして危ないからすぐ帰ってきて!!」という
とっても嬉しい連絡でした。
状態を見てもらうためと引き続きステロイドを頂くため、3日に病院へいったところ、
金メダルをあげたいぐらいの回復力です!と褒めてもらいました。
癲癇発作も止まり、病状が安定。
この調子なら週末SUPにも乗せることが出来るかも・・・
頭の中の何かの影響のせいか、左目がどうやら見えなくなってしまいましたが、フラフラ
しながらもオムツに排泄することなく屋上のマリンガーデンまで連れて行くと自ら排泄、
彼女のプライドの高さには驚かせられました。
その後、容態も安定し、11日ちゃいろちゃんと一緒にマザーレイクに連れて行くと、
病気になってから一度も振ることが無かった尻尾をフリフリ♪
遂にSUPに乗せて湖面散歩を満喫! それだけではなく自分の力で泳ぎ始めてくれました。
マリンがマザーレイクでSUPに乗っているということで、あいる君も会いにきてくれて、
一緒にSUPに乗ってくれました。
その後、あいるーく基地にお邪魔し、まったりとした時間を楽しみ、夢のような一日を
過ごすことができたのは、本当に奇跡としか言いようがない程の出来事です。
12日はプチリフォーム! ふらふらする彼女が壁やベッドの角にぶつかっても痛くない
ようクッション材を貼り付け、床に滑り止めを塗布しましたが、こけても大丈夫なように
ヨガマットを5枚購入!(その後15枚発注したけどキャンセル) 一安心です。
13日はアージョグランドでまったり散歩を!! ちゃいろちゃん、アージョ家、
チャックちゃん夕刻のグランドは気持ちのいい風が吹き人もワンもその穏やかな時間を
満喫したことは言うまでもありません。
マリンのMはミラクルのM!
病状はほぼ安定、フラフラの状態は続くけれど生命の危機は脱することが出来たと感じ、
家内は14日から職場に復帰。
留守中はwebカメラで行動を確認。 自分のペースでゆっくり過ごしてました。
ところが17日、いつもどおり屋上連れて行きましたが、フラフラ感がいつもより強く、
排泄もありません。
ですが晩御飯はいつもどおりがっつりと平らげ、ヤギミルクもたくさん飲みました。
体が熱く少し呼吸が荒苦くなってきたので、アイスノンを頭と胸の下にいれて冷やして
あげるとそのまま就寝してくれました。
そして18日の朝6時過ぎ、やはり体が熱く呼吸が荒いので、アイスノンを入れてあげると
直ぐに呼吸が落ちつきました。
胸の動きが少しずつ緩やかになってきたので、胸に耳を当て鼓動を確認するとかなり早く、
30秒計測でおよそ150回、これはおかしいと感じましたがその後すぐ呼吸が停止、
胸の鼓動もなくなってしまいました。
蘇生方法も教わっていたのですが、もういいのと彼女に止められたような気がしました。
マリンは本当に優しい子でした。
近くの獣医さんにも安楽死も選択肢の一つとして考えておいたほうがといわれてましたが、
送る側にとって一番辛い選択肢を選ばせないようにしてくれました。
お空に帰る日も自分が描いたストーリーどおりだったと思います。
金曜日の朝だったら、みんなもおるし、その夜たくさんのお友達もゆっくりきてくれる!
土曜日にはお空へ旅立たせてくれるから
そして最後に彼女からのサプライズがありました。
お空に旅立った後、おうちに連れてかえる前、式場の夜空に花火が上がりました。
暫くみんなで花火を楽しみ、その場が和やかな空気に包まれたことはいうまでもありません。

マリンは本当に賢い子でした。
お別れをすることが怖くて辛かった私達たちの事を気遣い、そこまで自分の巻き引きを
考えてくれていたんだと思います。
小さくなったマリンを連れて自宅に戻ったとき、私たちは悲しみの真っ只中にいるはず
なのに何故か「安堵感」という不思議な感覚に包まれていました。
ありがとう! マリン・・・
あなたがいなくなってしまい、とても辛くて寂しくて悲しいんだけど、もう一度あなたのような
フラットを飼いたいという気持ちにさててくれるほど、我が家にとって無くてはならない
大切な存在でした。
あまり面倒を見なかったにぃにぃが帰ってくるとまるで恋人が帰ってきたみたいに
駆け寄って甘えてたよね!
ねぇねぇには結構上から目線で接してくれたけど、この2週間、ねぇねぇにいっぱい甘えて
いたよね!
毎日のように料理中はママのアシスタント、味見もいっぱいしてくれたよね!
毎朝、寝坊なパパの顔をペロペロして起こしてくれたよね! お礼に抱きしめていっぱい
なでなでしてあげたけど、そのしなやかなコートに触れることも、柔らかな耳に触れる
ことも、頭をなでなでしてあげることも出来なくなってしまったね。
素晴らしい相棒をロストした気持ちを埋めることはできないけど、もう一度フラットを
飼いたいという気持ちにさせてくれました。
そんな気持ちにさせてくれたマリンはやっぱり最高のパートナーであったと再認識しました。
今度あなたに逢う日が来たら、その時はぎゅっ~と抱きしめて決して離さないからね!!


大好きだよ!! マリン・・・ 合掌